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特別支援_オンラインレッスン_心がけてきたこと11個


大人のリモートワーク、子どもたちのオンラインでの習い事、そして、学校のオンライン授業が拡がり始めました。

双方向で繋がるオンラインの状態で何かを実施するときのツールの使い方やコツのようなものは、プロのライターさんたちが、まとめ記事を公開し始めているので、そちらにお任せします。

質問が入り始めたこともあり、この記事では、きこえ、ことば、学習などに支援が必要な子どもたちを対象に、オンラインで何かを実施するときに、5年間、心がけてきたことの中から、11個を選んで、まとめてみました。

※ことばの支援・学習支援の具体的な内容ではありません。

1 子どもの顔ではなく、カメラを見て、話しかける

これは、対面でセッションするときとの、一番大きな違いだと感じています。オンラインでは、画面内の子どもの顔を見ながら話すと、子ども側は、自分を見てもらっている感覚が低くなります。子ども側から見たときに、視線がほんの少しずれ、バシッと目が合う感覚にならないからです。年齢が低いほど、気を付けているところです。

子ども側には、カメラを見ることは求めません。子どもは、画面に映っている私を見て話すことが大切だと思っています。もちろん、ジャンケンをしたり、好きなものを見せてもらうときには、カメラに向かって手を出すことや、物をカメラに近づけることをお願いしますが。

視線をしっかり合わせて声をかけることは、セラピストに染み入っている超基礎的な技法ですが、この、息をするくらい当たり前のことを変えなけらばならないことも、オンラインレッスンの疲労感が高まる1つの背景だと思います。

※この分野については、ディスプレイの中にカメラを設置し、そこへ、相手の画像のうち目にあたる部分が映し出されるシステムが研究されているようです。大多数が購入可能な機器に搭載されるのは、もう少し先になるのではと思いますが、楽しみに待ちたいと思います。

2 話し終えたあとの子どもの反応は、対面のときよりも数秒長く待つ

通信状態が悪くなくても、遅延が起きることは珍しくありません。対面のときよりも、言葉が伝わるまでにほんの少し時間がかかると踏んで、声をかけた後、待つ時間を長めに設けます。

対面のセッションと同じテンポで進めようとすると、反応してきた子どもの言葉に、自分の声が重なってしまうことがあります。

3 対面のときより、少なくとも2倍以上はオーバーアクション

対面のときは、身体全体が同じ空間にあるので、全身で褒めていることが、子どもたちにも伝わることが多いのですが、オンラインでは、カメラを通して画面に映る範囲しか、相手からは見えません。

「すごいね」と上半身全体を使って褒めていても、伝わるのは言葉、声、表情、そして、少しの手の動き程度です。 ですから、拍手のような動作はカメラに入る範囲を意識して、また、表情は大げさなくらい作ります。

画面を共有しているときには、その子が好きなスタンプを押したり、絵や写真を表示させることも、しばしばです。

(余談ですが、2月以降、オンライン授業が増えてから、頬の筋肉が凝り、お世話になっている整体師さんにオンライン相談した程です。)

4 抑揚に頼らず、文法を駆使する

「げんき」という言葉は、語尾を上げると相手が元気かどうか尋ねるための質問になり、語尾を上げなければ、こちらが元気であることを伝える言葉にもなります。 対面では、意識しなくても大丈夫なことが多いのですが、双方向のオンラインでは、抑揚がうまく伝わらないこともあります。

ですから、質問したいときには「〇〇さんは、元気ですか?」のように、字面で見ても、誰に対しての質問なのか、分かるような文を選んで話すように心がけています。

もちろん、聞き取りの支えとして、文字を含めた視覚情報の提示は欠かせません。

5 対面と同じ時間実施できると考えない

対面で1時間近いセッションを継続してきた子が、オンラインですぐに1時間大丈夫な場合もありますが、印象としては、年齢が低くなるほど、それは難しいと感じています。 机に向かって学習する体勢にもっていくまでに、長い時間をかけてきた子も少なくありません。ツールが変わったら、同じくらいの時間がかかるかもしれないな、と毎回踏んでいます。

開始から終了まで10分程度からスタートして、少しずつ長くしていくことも、珍しくありません。

6 セッション中、飲んだり食べたりトイレに行ったりを自由にする

これには、いろいろな考えがあると思います。お子様の状態にもよりますが、私は、対面であっても、飲んだり、食べたり、トイレに行ったりすることは自由にしています。

飲むこと、食べることに関しては、何も伝えなくてよいことにしており、トイレに行くときだけ、部屋から出たり、画面から消えたりするので、一言伝えて欲しいと話しています。

敢えて許可することで、取り組むべき課題を意識しているかどうか、分かることも多いです。 飲食などを自由にした状態で、子供たちを見ていると、「発音の練習が終わったら、これ食べる。今日のお菓子はね・・・。」「今から聞くやつやるの?だったら、かりんとう、あとでにする。」「動画、止めてもらっていいですか?咳が出そうだからお茶飲みたい。」など、あ、取り組むべきことを分かっているんだな、という発言がポンポン飛び出します。 

このあたりのことは、あまり、語られることがないように思います。 また、今のような状況の中では、オンラインでのやりとりが、ご家庭の中で、朝から晩まで連続している可能性があります。疲労にも繋がりますので、好きなものを飲んだり食べたりして、少しでもリラックスした状態を保ってほしいと思っています。

7 何かしらのツールの操作を毎回促す

マイクのミュートとオン、カメラの停止と再開、オンラインホワイトボードへの書き込みと消去、子ども側からの画面の共有、通話の終了などなど、基本的な操作の中から、その子ができそうな操作は、毎回促します。

幼い子は「おうちの人といっしょに、おしまい、のボタンをおしてね」からスタートしています。

様々なことの定着に時間がかかる子が多い、ということもありますが、園や学校が再開されても、オンラインの形態は選択肢として残り、また、そのツールはどんどん変化していくと考えられます。

ですから、何かのツールを使えるようになることは目的にせず、その時々で使っているツールの中で、促された操作を「ためしてみる(トライしてみる)」練習も兼ねています。 「マイクのマーク、さわれたね!!」「声も、音も、聞こえなくなったよ!」 など、トライしただけでも、褒められ、結果によってはさらに褒められ、ということで、子どもたちは、いつも笑顔です。

8 対面のときと支援の目標を変えない

オンラインという形態になったからといって、対面のときと支援の目標を変えないことは、とても大切なことだと思います。言葉の音を捉える力、言葉の意味(語彙)、言葉と言葉の繋ぎ方(文法)、場面に応じた言葉の使い方(語用)、読み、書き、など、促したい力は、形態が変化しても、促すことができると考えています。

記録したものを一方通行で見せる形態(オンデマンド)は、乳児期には効果が出にくという研究結果を見たことがありますが、双方向の学習について、効果が低くなるという研究には、まだ出会っていません。

これから、サンプル数が増えてくると、分かりませんが、目的を意識して、提示方法を吟味した条件のもとでは、効果に大きな差が出ることは考えにくいです。

補足となりますが、近隣に塾などがない地域の小学校高学年の子へ、オンラインでフォニックスを教えることが増えてきましたが、対面との差を感じたことはありません。

9 オンラインを選択できるかどうか考える

対面していた支援者と画面に映っている支援者が同じ人だと認識することが難しい場合や、画面に映る人とやりとりをするらしいということを認識することが難しい場合は、オンラインでの支援は難しいと感じています。

けれども、そのよう場合でも、どのようにしたらよいのか、ディスカッションが始まっている国はあり、方法が開発されていくと思われます。私も試行錯誤したいです。

また、オンラインという形態の性質上、機器は必須です。けれども、家庭内に使える機器が限られている場合は、あります。基本となる家庭生活、そのご家庭の時間の流れなどに、ズカズカと入り込むことは控えたいことです。

10 ツールは市場に出回っているものを使う

SkypeやZoom、ハングアウトなど、市場に出回っているツールを使うようにしています。企業に依頼することで独自のものを制作してもらうことは可能ですが、ご自宅でオンライン、という性質上、周囲の人も使いやすいことは、大切な視点だと思います。

特に今は、大人もリモートワークが増えてきました。自分のことだけでも大変なうえ、子どもが使うツールの操作方法まで調べないと分からない、ということは、今の状態では、特に避けたいところだと思います。

11 ご家族の協力体勢への感謝

機器の設定だけでなく、途中で起こる接続トラブルへの対応、機器の操作への対応、対面でないからこそ、ご家族に協力していただく場面は増えます。 学習している間は、お任せいしたいはずのところを、常に、見えたり聞こえたりする場所にいて、さりげなくサポートしてくださいます。

ときどき、年の離れたご兄弟がお手伝いしてくださることもあります。感謝しかなく、見合うもの、それ以上のものを提供できるように努めようと、毎回思います。

細かなことは、いろいろあますが、すぐに頭に思い浮かんだ11個を並べました。具体的な支援内容含め、細かなことについて知りたい方は、以下の体験をご検討ください。

※オンライン授業を受けたことや実施したことがなく、オンライン授業をイメージすることが難しい支援者且つフリーランスの方を対象に、実際にZoomやSkypeなどを繋いで、子供たちとやりとりしている内容を、体験していただいています。60分間のご予約の中で体験とQ&Aを実施しています。ご利用料金は消費税込みで6600円です。日時は個別にご相談ですが、お子様たちからのご予約が続いており、ご希望日時に沿うことは難しいかもしれないことをご了承の上、ホームページのお問い合わせフォームより、ご連絡ください。また、その際、音韻、意味(語彙)、統語(文法)、語用、読み、書き、のうち、どの支援の体験をされたいか、ご希望があれば、ご記入ください。

 

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