コミュニケーション・ASD
プライベートレッスンの例です。このほかの内容もあります。お子様によって異なります。
伝わりやすい表現のために
言葉の意味(語彙)
・言葉を言葉で説明し合いながら、言葉の意味のすり合わせを行います。
やりとりには言葉を用います。それは伝えたい意味と意味とのやりとりでもあります。 相手がもつものと同じ意味で言葉を用いることで、伝えたいことが伝わりやすくなります。
伝える内容
・イラストや動画をもとに「見えていること」と「見えていないこと」を区別しながら伝える活動を行います。思っていることや考えていることは、本来、確認しにくいものです。そこへの気づきから始めます。
・聞き手や読み手が知っていること知らないことを想定し、踏まえて、伝える内容を選択する活動を行います。
文の構造
・日本語は主語を省略しても十分に伝わります。けれど、レッスンの間は「だれが」「だれに」のような主語を省略しない表現を担当者は用います。省略された部分を補いながらやりとりをすることは伝わりにくさの要因の1つになるからです。
・1つの場面について複数の視点から捉えて表現する活動を行います。~れる、られるのような表現の正確さにつながります。
自分のことを客観的に捉えるために
・担当者との活動を写真や動画を見ながら一緒に振り返り、文作りを行います。担当者が何をしているのか、自分は何をしているのか、主語を明確にしながら進めていきます。
※ 自分の言動と周囲の言動との関係を捉えていくために大切な力だと考えています。写真や動画の記録には、事前にお伝えした上で、担当者のiPadを用います。
周囲への言動を調整していくために
・自分の言動と周囲の言動との関係について、言葉を用いて捉える活動を行います
児童期は、コミュニケーションだけではなく、学習面に何らかの「こうなったらいいな」があるお子様も多くいらっしゃいます。そのような場合は、上記の内容に加えて、学習面へのアプローチも行います。