言葉のアセスメントの観点・選択性緘黙のアセスメント-5 | ことばの発達と学習支援専門|DIVERSE-ダイバース-

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2018.12.03 アセスメント

言葉のアセスメントの観点・選択性緘黙のアセスメント-5


言葉を理解する力や、言葉で表現する力が、どれくらいあるのかは、周囲とのコミュニケーションに影響していきます。

分かりにくさ、伝わりにくさが、「話さない」という様子に繋がったり、その様子を促進させたりすることもあります。

選択性緘黙かもしれない場合も、話し言葉も含めた言葉の力全体を、標準化された検査や観察等を通して、可能な限り下記のような観点から捉えることを努めます。

○言葉を理解する力(標準化された検査や観察等を通して)
・理解できる語彙
・理解できる文構造
・場面に合わせた言葉の理解等

○言葉の表出の様子とその力(支援者への応答が難しい時には、録画等の様子から)
・発音の様子
・流暢性の様子
・使用している語彙
・使用している文構造
・場面や相手と使っている言葉との関係等

○非言語的なコミュニケーションの力(絵を描いたり、遊んだりしながら)
・表情の理解や使い方
・アイコンタクトの様子
・ジェスチャーの理解や表出等

○使えるコミュニケーションの手段(機器を用いたり筆談したり、音声以外に使える手段はあるかどうか等)

○舌や唇のように発話に必要な口腔の機能(力が入りすぎていないか等も含めて)

舌や唇等の機能の確かめを含め、支援者の働きかけに子供が応じてくれるかどうかはケースバイケースですが、観点があるかどうかは、保護者やその子と長く一緒に過ごしている方々へ質問をする時、観察して欲しい場面を伝える時にも、とても大切になってきます。

また、録画の様子をみせていただくときにも、理解の面、表出の面、非言語的なコミュニケーションの面等、観点を絞り込みながらみていくことが可能です。

理解している言葉と表出できる言葉との差、よくお喋りするときにみられる言葉の様子とそうでない時にみられる言葉の様子との差を捉えていくことは、今後の支援を考えていく時に大切になってきます。

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音声の表出がなくても、指差しや頷くこと、書くこと、機器の使用も含めた動作での応答が可能な場合は、標準化された検査をその子に合わせて使用することもあります。

検査の実施マニュアルに、子供に聴覚の障害がある場合、身体の障害がある場合、そして、音声の障害や緘黙がある場合等のイレギュラーな使用について記載されていることは珍しくありません。

どの検査も、作り手の目的と願いは、子供達のより良いこれからです。

イレギュラーな使い方とその解釈ができるようになるまでには、検査者も研鑽を積んでいく必要がありますが、実施できない、ということはありません。

これまでも

・筆談
・文字を習得しているお子さんがVOCAを使用
・動作で応答可能な検査を抜粋
・「分かりません」を伝えたい時の動作を決めてから検査をスタート(色紙をテーブルの上に置いておき、そこを見たり、そこに手を乗せたりしたら、分かりませんという意味等)

他にもいろいろありますが、目の前の子供に合わせて、いろいろな検査をいろいろな方法で取り組んできました。

アセスメントの目的は、その子の状態の背景を絞り込み、支援方針を考えていくことです。

そこを見失わなければ、捉える観点も実施する検査も、その方法も選ぶことができると思います。

・・・

選択性緘黙かもしれない、というとき、言語の面からのアセスメントも不可欠なのですが(喋らないのにどうやって?と感じられるかもしれませんが)、私が参考にしてきたASHAのサイト内(選択性緘黙・アセスメントのページ)に、どのようなことが書かれているのかを含めて、少しずつ綴っています。

翻訳ではありません。これまで出会ってきた子供たちのことを思い浮かべながら、また、その子供達とのことも加えながら書いています。

前述のサイトは、保護者の方々含めて、誰でもアクセスできるページですので、原文へのアクセスもされてみてください。量が多いので、10回前後、かかるかもしれませんが、必要な方へ届けば、と思います。

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