生育歴の中で押さえておきたいこと・選択性緘黙のアセスメント-4 | ことばの発達と学習支援専門|DIVERSE-ダイバース-

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2018.12.02 アセスメント

生育歴の中で押さえておきたいこと・選択性緘黙のアセスメント-4


アセスメントの初期に、生育歴(これまでの育ちのこと)について、どのような内容を確認するのかは、それぞれの機関で、ある程度、決まっていることが多いと思います。

出生時の体重や、ハイハイの時期、初めての言葉の時期やその具体例、これまでの相談機関等々、多岐に渡ると思います。

専門家にとって当たり前のことでも、保護者にとっては、どうしてこんなに細かなことまで聞くのかしら、と思う内容は多いのではないでしょうか。

保護者の方々は、疑問に感じたら、その場で遠慮なく質問すると良いと思います。そして、その質問と現在の心配事とを関連付けて説明できなかった聴き手(支援者側)へは、その質問への答えは伝えなくても良いと、私は考えています。

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生育歴について教えていただく面談の際は、その子の状態像にもよりますが、本人に伝えられていないこと等もあるかもしれませんので、子供の同席は控えてもらう方が良いかもしれません。

選択性緘黙かもしれないという場合、アセスメントの初期の時点で、生育歴について押さえておきたいことは、以下です。

○考えられる他の症状やこれまでに受けた診断はあるかどうか(統合失調症・ASD等)

○環境の要因はありそうか(言語刺激の量が少なすぎる等)

○子供が話す量やその時の状況
・誰とであれば話すのか?
・どのような状況であれば話すことが多いのか?
・どこで、どんなことであれば話しやすいのか?
・どのようなコミュニケーション手段を使うのか?(筆談?ささやき声?音や発声?短い言葉での応答?等)

〈参照:Kotrba,2015 ※原文を参考にされてください〉

○心配な症状がいつ始まったのか、その頃、どのような様子で始まったのか。

○家族について(性格、精神的・身体的な疾患のように、子供とのやりとりに影響を与えそうなこと等)

○言葉の発達(理解と表出の様子、相手への伝わりやすさ等)

○教育や療育歴(学習した内容の理解の程度やこれまで支援を受けたことがあればその経緯、検査の結果等)

もし、子供が一時的であっても多言語環境で育っていたら、バイリンガルであったら、下記のことについても確かめることは大切です。

○どの言語を主に話しますか?また、それは誰に対してですか?

○子供が触れている言語が複数ある場合、どの言語をどれくらい理解していそうですか?

○母語であれば、自宅以外でもよく話しますか?もし話すのであれば、どのような状況で誰に対してですか?

〈参考:Johnson&Wintgens、2001; Toppelbergら、2005 ※原文を参考にされてください〉

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多言語環境にある児童への支援に携わっている方々の間では珍しくない現象なのですが、母語以外の環境に置かれた子供たちが、初期の段階で殆ど話さない「サイレントピリオド」という時期があります。話さないだけでなく、表情を含めた行動についても少なくなることがあるため、言動の表面だけみていると、緘黙との区別は、大変難しいといわれています。

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選択性緘黙かもしれない、というとき、言語の面からのアセスメントも不可欠なのですが(喋らないのにどうやって?と感じられるかもしれませんが)、私が参考にしてきたASHAのサイト内(選択性緘黙・アセスメントのページ)に、どのようなことが書かれているのかを含めて、少しずつ綴っています。

翻訳ではありません。これまで出会ってきた子供たちのことを思い浮かべながら、また、その子供達とのことも加えながら書いています。

前述のサイトは、保護者の方々含めて、誰でもアクセスできるページですので、原文へのアクセスもされてみてください。量が多いので、10回前後、かかるかもしれませんが、必要な方へ届けば、と思います。

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